長野県情報教育研究会
コンピュータ活用事例集Vol.6



授業におけるコンピュータ活用のあり方を探る
−コンピュータ専科としての実践報告−
長野市 松ヶ丘小学校
平井 茂孝



1 研究テーマ
 ひとりひとりのの子どもが、意欲をもって課題に取り組み、ねばり強く追究するための指導はどうあったらよいか。
−学習活動を支援するためのコンピュータの活用方法は、どうあったらよいか−

2 テーマ設定の理由
(1)昨年までのコンピュータを使った授業から
 本校では、コンピュータを道具として活用する方向で研究をはじめ、昨年度は、社会科における情報検索の能力を高める一つの道具としてコンピュータを活用する事を試みた。その結果、子どもたちひとりひとりが意欲を持って学習を進めていくために、コンピュータを使うことがかなり有効であることが実証された。しかし、使用したソフトが、情報検索型で考えていたのが、コンピュータで進めていくチュートリアル型のソフトに近いものになってしまったため、

と指摘され、ソフトづくりの難しさを痛感させられた。また、

というようにコンピュータを使う場面をもっと絞る必要があるとの指摘もあり、今後の課題として残された。
(2)本校児童の実態
 子どもたちの中には、教室での一斉授業の中で、分かった気にはなっていても実は、基礎基本の部分が定着できず、確実な力として身についていない事がテストやドリル学習などの様子から分かった。このような個人差がある教科に算数が上げられる。
 また、子どもたちは調査活動を好み、調べたことを絵や作文などにまとめることは実に意欲的に行う。しかし、それは、ただ資料を集めただけにとどまったり、グループごとにまとめる場合では、一部の子どもが中心になってまとめてしまい、一人一人の調べた情報が生かされないことが多く見られる。
(3)それらの原因として考えられること
 学習内容が定着できない原因と考えられるのは、個別学習において時間がかけられない現実や、テクニック的な形で教える事により、基礎基本の部分をしっかりと押さえられていないことがあげられる。
 また、調査活動においては、調べることだけに意識が向き、調べた情報を活用する力をつける経験をさせていなかったこと、また、一人一人の情報を生かすようなまとめ方を工夫できなかったことが考えられる。
(4)コンピュータの授業における本校児童の実態
 ところで本校では、今年度よりコンピュータを使った授業でティームティーチングを取り入れ全てのクラスが週1時間ずつコンピュータを使った授業を行っている。どのクラスの子どもたちもその1時間を楽しみにしており、今は復習でスーパーCAIのようなチュートリアル型のソフトやキッドピクスのようなお絵かきソフトを使ってコンピュータに慣れている段階だが、45分という授業時間が短いと訴えるほど集中して学習に取り組んでいる。
 これから更にコンピュータを活用することを考えた場合、一斉授業で欠けがちになる個別学習を補える、また、学習をしてきたことをまとめ、発表するような学習を好む傾向があるという児童の実態から、絵を描いたり、画像・音声を取り入れたりすることができるコンピュータのマルチメディアとしての部分を生かしたり、発表の場面ではコンピュータで作ったものを一斉に転送して見てもらったりとコンピュータをまとめの道具として活用していくことも考えられる。
(5)どのような力をつけさせたいのか?
 そこで、個別学習をする中で、基礎基本の力の定着をはかる道具としてまた、子どもたちが調べたことや体験したことなどをまとめる学習活動でコンピュータをまとめる模造紙や画用紙のようなものの代わりとしたり、発表の道具として活用することを通して、子ども達一人一人が学習意欲をさらにあげ、情報を活用していく力をつけることになると考える。また、まとめたものが作品として残ることから、子どもたちが作り上げたという満足感を持てることなどを願って本テーマを設定した。

3 研究内容
3−1、今までの研究の経緯と今年度の本校におけるコンピュータの活用方針
(1)昨年までの研究の経緯
 昨年度の研究においては、コンピュータの機能と特性などをふまえて利用形態などについて明らかにするなど、基礎的な研究を行った。また、情報活用能力の育成という観点で研究を進め、授業では、コンピュータを情報検索型の道具として活用した結果、子どもたち一人一人が必要と考える情報を調べながら意欲的に学習するということができ、情報検索型のでのコンピュータの活用方法は、有効であるという結果を得た。
 しかし、「コンピュータをそれぞれの学習活動においてどの場面で活用するのかを明らかにする必要がある。」という課題が残された。そこで、『情報活用能力の育成』がどのようなものなのか、昨年の研究から更に掘り下げることからコンピュータの活用する場面が明らかになると考え、まとめてみた。

文部省 「情報教育に関する手引き」より

 これらの内容を、学習指導要領では、「21世紀を目指し、社会の変化に自ら対応できる心豊かな人間の育成を図ることを基本的なねらいとして、関連する各教科等でその内容を扱う。」と記してある。
 小学校では、学習活動において@必要な資料を検索したり、A選択したり、B処理したり、また、C情報を創造したり、D伝達したりする能力を身につける指導が大切と考える。


(2)研究の具体的方向
@基本的な研究の方向
 本年度も昨年度までの研究を受け継ぎ、「コンピュータを学習を支援する道具として活用する。」方向で研究を進めていきたい。
 また、本年度は、昨年度の課題として「コンピュータを活用する場面を明確にする事」が残されているため、特にこの点にポイントを置いて研究を進めていきたい。
A研究グループによる研究の方向
 本年度本校では、2つの研究グループでコンピュータ活用をねらい研究を進めている。

3−2、調査や経験したことをまとめていく過程におけるコンピュータの活用方法について
(1)調査や経験したことをまとめていく過程における情報活用能力のあり方
 各教科で学習の経験を形として残すことが多くある。これは、子ども達が、学習したことを形として残すことで自己評価させることや作品として残ることが学習の意欲付けにつながること等が大きなねらいである。
 それは、社会科の調べ学習だったり、行事のまとめの学習だったりと子ども達は、大変意欲的に活動する。大まかな学習の経過は、調査してきたものから必要な情報を選び、それを元にまとめて作品のような形としていく。そして、できたものを他の人たちへ発表し伝える。この学習経過は、子ども達の情報活用能力を高めるために有効だと考える。
 ところで、小学校レベルでの情報活用能力は、学習活動において@必要な資料を検索したり、A選択したり、B処理したり、また、C情報を創造したり、D伝達したりする能力を身につける指導が大切と考えられている。

(2)調査や経験したことをまとめていく過程でコンピュータを使った具体例
(コンピュータの操作面において)

具体的な内容
1年
2年
3年
4年
5年
6年
@検索
・コンピュータの電源を入れることができる
・情報フロッピーをコンピュータに入れることができる
・マウスの操作ができる
・キーボードのテンキー操作ができる
・情報を調べることができる

・ソフトを終わりにして電源を切ることができる
A選択 ・情報フロッピーから必要なものだけを選ぶことができる

・どのソフトを使うか選択することができる




・どの機能を使うか感が選択することができる。




B処理 <ペイント機能について>
・ドラッグができる
・線を引くことができる
・色塗りができる
・その他の機能ができる



<ワープロ機能について>
・カナ入力ができる


・ローマ字入力ができる



・カタカナ、漢字などへ変換できる
・罫線などその他の機能が使える



<スキャナー>
・タウンズペイントを使い写真等を取り入れることができる





<その他について>
・ファイル名、見出しを付けて保存できる




・ファイル名をつけて保存できる

・タウンズギアの各フレームについてどんなものなのかわかる



・枠の移動や形の変更がわかる



・音声を入力する方法がわかる



・ボタンの設定がわかりページをつなげることができる



B創造 ・作品を見直し削ったり付け加えたりして編集できる



・友達の作品の良さに気づき、編集できる



C伝達 ・タッチスクリーンの方法がわかり、画像を転送できる



・プリントの方法がわかり、印刷することができる(カラー)




・プリントの方法がわかり、印刷することができる(モノ)




(3)具体的な計画(学年順)
順序 教科 単元
題材
学年 時期 特につけたい情報活用能力 コンピュータの
今までの経験
国語 カレンダーを作ろう
1年
12月
・必要な情報を処理する力
知識・理解面 カレンダーの意味を知る。カレンダーに必要な内容を知る。
操作面 文字をワープロ機能で、絵をペイント機能で入力する。
情意面 自分のイメージを持ってカレンダー作りをし、完成した喜びを味合わせる。
  • 学校では経験なし
特別活動 音楽会の招待状作り
2年
10月
・必要な情報を処理する力
知識・理解面 手紙の書き方を知る。手紙の内容に必要なものを知る。
操作面 文字をワープロ機能で、絵をペイント機能で入力する。
情意面 友だちに学校の様子を伝えようという気持ちで手紙を書く。
  • 情報活用の経験なし。
社会科
長野市の地図作り
3年
11月
・必要な情報を検索する力
知識・理解面 地図の記号を知り、地図を作ることができる。
操作面 長野市の地図を読み込む。
情意面 自分のイメージを持って、必要な情報を調べようとする。
・必要な情報を処理する力
知識・理解面 調べてきたものと地図記号を結びつけ、地図作りができる。
操作面 マウスを使って地図記号を配置したり、ワープロ機能を使い文字を入力する。
情意面 調べたことをまとめて地図を作り上げた喜びを味合える。
  • お絵かきソフトの経験があり、マウス操作は可能。
  • ドリル的な学習の経験があり、テンキーの操作は可能。
  • 情報活用の経験なし。
特別活動
高原学校の思い出を残そう
5年
7月

・必要な情報を選択する力
知識・理解面 情報ファイルから適切などんなものかがわかり、必要な情報を読み込むことができる。
操作面 フロッピーの中に情報化されている写真などを画面に読み込み、イメージに合うものを選ぶ。
情意面 写真や音声を自分の分担場面のイメージを浮かべながら選ぼうとする。
・必要な情報を処理する力
知識・理解面 様々な機能の方法を知る。
操作面 文字をワープロ機能、絵をペイント機能、写真をファイルから読み込むなど様々な機能を使う。
情意面 グループの目当てを考えながら、自分のイメージに近づくように自分の分担を作ろうとする。
・情報を創造する力
知識・理解面 編集の方法を知る
操作面 属性変更の機能などから編集する。
情意面 友達の良さなどが分かり、自分の作品をよりよいものになるよう修正しようとする。
・まとめた情報を伝達する力
知識・理解面 相手にわかりやすく伝える方法を知る。
操作面 画像転送の装置を使い発表する。
情意面 伝える相手にわかりやすく発表するにはどうしたらよいか考え、発表しようとする。
  • お絵かきソフトの経験があり、マウス操作は可能。
  • ドリル的な学習の経験があり、テンキーの操作は可能。
  • ワープロの経験もあり、ローマ字入力も可能。
  • 情報活用の経験なし。
社会科
歴史新聞を作ろう
6年
9月
・必要な情報を選択する力
知識・理解面 自分の新聞作りのテーマから必要な情報がわかる。
操作面 (コンピュータは使わないので特になし)
情意面 自分の新聞作りのテーマを考えて必要な情報を選ぼうとする。
・必要な情報を処理する力
知識・理解面 様々な機能を知る。
操作面 文字をワープロ機能、絵をペイント機能、写真をファイルから読み込むなど様々な機能を使う。
情意面 自分の目当てに合うように新聞作りをしようとする。
・情報を創造する力
知識・理解面 編集の方法を知る。
操作面 情報処理の時に使った機能を使い編集する。
情意面 友だちの良さなどがわかり、自分の作品をよりよいものになるよう修正しようとする。
・まとめた情報を伝達する力
知識・理解面 相手にわかりやすく伝える方法を知る。ビデオカラープリンターの操作方法を知る。
操作面 画像転送の装置を使い発表する。ビデオカラープリンターで印刷する。
情意面 伝える相手にわかりやすく発表するにはどうしたらよいか考え、発表しようとする。
  • お絵かきソフトの経験があり、マウス操作は可能。
  • ドリル的な学習の経験があり、テンキーの操作は可能。
  • ワープロの経験もあり、ローマ字入力も可能。
  • 情報検索ソフトの経験があり、情報の選択、処理は可能。


(4)調査や経験したことをまとめていく過程におけるコンピュータを活用する長所
<操作面>

<情報処理面>

(5)調査や体験したことをまとめていく過程におけるコンピュータを活用する留意点

3−3、本年度CAI研究Bグループの研究仮説
 本校の児童の実態は、調査や体験したことをまとめ、発表する学習を好むという実態がある。
 しかし、情報を集める段階までで満足してしまう子どもが少なくない。また、コンピュータをどのような場面でどのような形で活用していくかが、昨年度課題として残された。
 そこで、本研究グループはソフト活用に重点を置くため、本校にあるコンピュータソフトを関連づけて考慮すると、学習してきた過程をまとめる模造紙や画用紙の代わりや発表の機器としてコンピュータを活用してみたい。
(1)仮説
【このような子どもたちに】
情報を自分たちのものとして生かしていく経験が少ない子どもたち
【このような手だてで】
【具体的な内容】
  • 各自が個々の能力に応じたペースで学習を進めるためコンピュータを使用した学習形態をとる。

  • 1人1台ずつのコンピュータ使用。
  • まとめていく過程にコンピュータを使い、マルチメディアとしての機能、プレゼンテーションとしての機能を教え、活用させる。

  • 絵を描く。
  • 文字を入力する。
  • スキャナーで写真を取り入れる。
  • 音声を入力する。
  • 作品画像を個々の機械へ転送し発表する。
  • 子どもたちの興味や関心のある身近な事象を取り上げた題材(単元)にする。

  • 高原学校の思い出をまとめる。
  • まわりの地図を作る。
  • 歴史新聞を作る。
  • 年賀状、友達への手紙を作る。
【このような力をつける】
  • 意欲を持って課題に取り組み、ねばり強く追究する力。
  • 調べたり、体験した情報を自分のものとしてまとめ、発表する力。
  • コンピュータに慣れ、いろいろな使い方で活用する力。

(2)実証の観点

  1. 子どもたちの興味や関心のある身近な題材(単元)を取り上げたことは、子どもたちが、意欲を持って学習に取り組むために有効であったか。
  2. 学習のまとめにコンピュータのマルチメディアの機能やプレゼンテーションとしての機能を使い、道具として活用したことは、子どもたちの情報を活用する力をつけるのに有効であったか。

3−4、研究の経過
(1)実践事例まとめ
@5年生 特別活動「高原学校の思いでファイルを作ろう」(詳細を後で記述)
<利用方法>
 高原学校の思い出をグループごと各自の書きたい部分を分担し、写真、文、絵、音声などを入れたマルチメディアアルバムを作成する。
<使用ソフト>
 タウンズギア
<成果>

<課題>


A6年生 社会科 「歴史新聞作り」
<利用方法>
 歴史で学習してきた出来事や人物について、資料集や本などから調べたことを元に、絵や写真をスキャナーで取り入れたり、ワープロで文字入力したりして、壁新聞を作成する。
<使用ソフト>
 タウンズギア
<成果>

<課題>


B2年生 特別活動 「音楽会の招待状を作ろう」
<利用方法>
 音楽会の招待状をペイント機能やワープロ機能を使い作成する。
<使用ソフト>
 ハイパーキューブJr.(キューブペイント)
<成果>

<課題>


C3年生 社会科 「長野市の地図作り」
<利用方法>
 長野市の地図に地名、リンゴ畑、工場をスタンプで入れ地図を作り上げ、山、平地、市街地に色分けしたシートをかぶせてみることを通して、土地の特徴によりそこでの生活の様子が違うことを理解する。
<使用ソフト>
 データマップ長野県(自分マップ機能)
<成果>

<課題>


D1年生 国語 「カレンダー作り」
<使用方法>
 各自の胆上下津をイメージして絵を描き、その絵についての単文を入れ、曜日や日にちなども入れてカレンダーを製作する。
<使用ソフト>
 ハイパーキューブJr.(キューブワード、キューブペイント)
<成果>
 操作面での著しい進歩
<課題>
 個人差に対応する手だてを明確にする必要があった。

3−5 成果
@実証の観点1について
 各学年に応じて、学校の行事や学習内容から題材を選び、それをコンピュータを使って学習を進めるようにしたことは、授業中の子どもたちの意欲的な姿や作品などからも有効であったと考えられる。
A実証の観点2について
 それぞれの学年で行ってきたコンピュータを使った学習活動では、子どもたちは、見通しを持ちながら絵や文字、写真、音声など選択したり、編集したりしながら工夫した作品作りをすることができた。特に、友だちのまねをしてしまうなど主体的に活動できない子どもたちも、まねはするけれど、自分で工夫する部分を入れて、意欲的に作品作りに取り組むことができたことは、コンピュータを道具として使った成果だと思う。
 また、今後のコンピュータを使った学習には、インターネットの有効な活用ということが課題となると考えられるが、今回の5年生の作った「高原学校の思いでファイル」はインターネットのホームページ作りとも考えられ、情報を発信するという能力をつける上でも有効であったと思う。

3−6 課題
@学習内容の選定はどうあったらよいか。

A授業における教師の出方はどうあったらよいか。

B情報を活用する能力の伸長はどうあったらよいか。


(7)実践事例
特別活動学習指導案
5年2組 男子20名 女子21名 計41名
授業者 LT 黒沢 薫 PT 平井 茂孝
1、題材名 「高原学校の思い出を残そう」
2、題材設定の理由
 5年生は今年度クラスがえのため、今までの30人弱から40人以上の大集団編成となった。4年、5年と相次ぐクラスがえで、戸惑う子どももいたが、”今まで以上に友だちが増えるんだ!”と前向きにとらえられる子どもも多く、クラスの雰囲気は非常に明るい。休み時間、放課後の過ごし方を見ても、決まった友だちとだけでなく色々なメンバーで遊んでいる子どもたちが多い。
 ”授業で生きよう”を合い言葉に1日1回は発言しようと呼びかけており、授業中の発言も比較的活発にはできるが、挙手する子が決まってきている傾向があり、せっかく一人一人よい意見を持っているのに、それを人に示すとなるとしり込みしてしまったり、誰かが言うだろうという人任せになってしまう子が多い。
 ところで7月には高原学校が控えている。友だちと一緒に泊まれる、キャンプファイヤー、飯ごう炊さん・・・と盛りだくさんの高原学校に心躍らせる子どもたちである。それでも班編成、係決め、係会等高原学校の準備が始まると、自分の係に責任を持たなければならないという思いを生活記録に書いてくる子どもも出てきた。高原学校は子どもたち一人一人に責任を与えてくれる最高の場であるといえる。
 さて、今年度は週1時間の割合でパソコンの授業が組まれており、子どもたちはこの時間を心待ちにしている。普段の一斉授業で自分を生かし切れていないのに比べて人任せでは済まされず、また、やらされているわけでもなく意欲的に自分のスピードで取り組めることで、パソコンに向かう子どもたち一人一人が生き生きしている。
 そこで高原学校のまとめにパソコンを使えないだろうかと考えた。子どもたちは、高原学校を楽しい思い出に残るものにしたいと考えており、一人の子から「5の2だけの思い出ファイルを作りたい」という意見もあった。まとめ方は作文にする、絵をかく、写真を貼る等色々意見は出された。その中に「パソコンを使えばいいんじゃないか」という発言が出たのである。もし、パソコンでまとめることができたら、どんなに楽しいだろう。方法としては、グループで高原学校の内容を分担して、その分担を自分なりにまとめ、後でグループ一人一人のものを編集して一つの思い出アルバムに仕上げる。この活動を通して、子どもたちはパソコンの活用方法を知り、それを使って自己表現するおもしろさや良さを体感するであろう。そしてパソコンは子どもたちにとってもっと身近なものになるにちがいない。また受け身な態度では作品は仕上がらないわけだから、一人一人に課せられた責任感と協力することの大切さ、そしてそれを達成できた成就間を味合わせたい。さらには、高原学校全体を通して学級集団としての結びつきも強まることを期待して、本題材を設定した。

3、児童の実態
<子どもたち個々の関わり>
 子どもたちの間ではトラブルも少なく孤立する子どももなく、日々の生活の中でお互いを知り合い、協力をしていこうとする姿が多く見られている。

<学級集団としてのまとまり>
 学級でまとまって何かするという経験はあまり多くなく、まだ学級集団としてのつながりは希薄であるといえる。学級会等の話し合いの場面でも活発に意見を言う子にまぎれて、自分の意見を一人一人が主張できない。

<題材(調査)、まとめる力>

<高原学校への子どもの様子>

<高原学校のまとめ方>

<パソコン学習の進度>

 5年生になり本格的にワープロソフトを取り入れて学習している。はじめは戸惑いながらキー操作していた子どもたちも時間を重ねるごとに確実に機能を習得していっている。それでも、今は、与えられたソフト、与えられた課題に沿ってパソコンを使っている段階で、子どもたちはパソコンを必要なときや使いたい方法で自分からは活用できていないと言える。

4、本題材における教師の願い
(1)教師の願い
@「楽しい思い出に残る高原学校にしたい」という願いに向かって、一人一人が自分の分担場面を責任をもってまとめようとする態度で取り組み、まかされた場面を自分なりにまとめられた喜び、また、グループで協力して一つの作品を作り上げる喜びを味わわせたい。
Aパソコンを使って学習する楽しさ、良さを体感し、今後の学習にも生かせるようにしたい。

(2)手だて

6、本時案
(1)主眼
 高原学校の「思い出ファイル作り」を各班のねらいに照らし合わせながら見合うことを通して、友だちの良い点、工夫している点を認めそれを自分の作品に生かそうとする。
(2)本時の位置 9時間扱い中 第5時

(3)指導上の留意点

  1. 班の願いのプリントと照らし合わせながら見合わせる。
  2. 高原学校の行動場面順に班全員で見合っていくようにさせる。

(4)実証の観点

  1. 高原学校を題材に上げたことは、子どもたちが意欲的に学習へ取り組むために有効だったか?
  2. ねがいのプリントを用いて班ごと作品を見合わせたことは、見返すポイントにそって作品の良さ、改善点を明確にし、自分の作品にも生かそうと意欲を持たせるために有効だったか?

(5)展開

学習活動 児童の反応 支援・助言 評価

1、班で見合う方法を知る。 ・各班ごとねらいを確認していく。 <LT>班ごとの願いを確認しながら注目するポイントにそって見合うことを説明する。


2、班内で作品を見合う。 ・それぞれ席に集まって楽しく見合うだろう。
・友だちの工夫してあることに気付くだろう。
*音を入れる事
*レイアウトの事
<LT>1〜4班<PT>5〜8班
・願いのプリントにそって班内で見合わせる。
・戸惑っている班には、見る観点を助言する。
・見終わった班は先生に知らせるように伝える。
15 班の願いにそって作品を見合えたか?

情報交換を活発にできたか?


3、自分の作品の修正、まとめの続きをする。 ・友だちの作品の良いところ、工夫してあるところを参考に自分の作品を修正するだろう。
・友だちに教えてもらいながらする子もいるだろう。
・班ごと十分情報交換できたことを見取ってから、各自の作業へ移らせる。
・先生だけでなく友だちと相談して良いことを伝える。
15 見合ったことを自分の作品に生かそうとしたか?

4、班内の情報交換から分かったこと、感想等を発表する。 ・見出しを変えたらはじめより楽しくなった。
・音を入れたらいい感じになった。
<LT>
情報交換して参考になった点を発表させる。
<PT>
注目させたい子の画像転送、終了における操作の説明をする。
10 情報交換から分かったこと等を伝えることができたか?


4 コンピュータ専科としての活動
4ー1、活動内容
(1)松ヶ丘小学校での立場
@ねらいと具体的な手だて
1)子どもたち、教師がコンピュータに慣れ、活用できること。

2)一人一人の子どもが主体的に自分の力で学習が進められるように指導すること。

 以上のことをふまえながら、学習の内容、ソフトの内容により指導形態を工夫し指導にあたる。
3)一人一人の子どもに学習内容が、徹底できるように指導すること。

4)保護者や他の学校などへの実践を伝えること。

2、現在までの成果と課題
(1)成果

(2)課題

平成8年度

コンピュータ活用学習 年間指導計画

長野市立松ヶ丘小学校

1年 2年 3年 4年 5年 6年 その他
コンピュータに慣れよう1<キッドピックス>(ぬりえ中心) コンピュータに慣れよう<キッドピックス>(ぬりえ中心) コンピュータに慣れよう<キッドピックス>(ぬりえ・絵を描く) 年度始めのCAI<スーパーCAI> 食べ物の産地調べ<データマップJAPAN>
文字を書こう<一太郎>
年度始めのCAI<スーパーCAI>
文字を書こう<一太郎>

コンピュータに慣れよう2<キッドピクス>(好きな絵を描く) お話の絵を描こう<キッドピクス>

九九の練習<スーパーCAI>
九九クエスト<スーパーCAI>
国語辞典の引き方<スーパーCAI>
年度始めのCAI<スーパーCAI>ワープロに慣れよう<ハイパーキューブ>

いくつかな<スーパーCAI> 小1算数検定<スーパーCAI>
たしざんまとめ<スーパーCAI>
九九クエスト<スーパーCAI> 私たちの生活をささえるもの<スーパーCAI>
短歌・俳句<ハイパーキューブ>
たしざん1<スーパーCAI> 文字を書こう!<ハイパーキューブ> 文字を書こう!<ハイパーキューブ> 整数のかけ・わり算<スーパーCAI> 高原学校へ行こう<タウンズギア> 対称な図形1・2<スーパーCAI>
歴史新聞作り<タウンズギア>

夏休みの思い出<ハイパーキューブ> 夏休みの思い出<ハイパーキューブ> 夏休みの思い出<ハイパーキューブ> 折れ線グラフ<スーパーCAI>

時計の読み方<スーパーCAI> カタカナの学習<スーパーCAI> 二次元表<スーパーCAI> ローマ字<スーパーCAI> 小数の計算<スーパーCAI>
三角形と四角形<スーパーCAI>
拡大図と縮図<スーパーCAI>
いろいろな立体1・2<スーパーCAI>

10
たのしいカタカナ<スーパーCAI> 音楽会の招待状を作ろう!<ハイパーキューブ> 長野市の地図作り<データマップ長野県> 長野県について<データマップ長野県> 単位当たりの大きさ<スーパーCAI>

11
ひきざん<スーパーCAI> 作文を書こう!<ハイパーキューブ>
式の計算<スーパーCAI> 面積<スーパーCAI> 比例、反比例<スーパーCAI>
12
カレンダーをつくろう!<ハイパーキューブ> かけ算基本<スーパーCAI> わり算<スーパーCAI>
ミヤの時間旅行<スーパーCAI>
小数の計算<スーパーCAI> くらしをささえる運輸・貿易・通信<スーパーCAI> 漢字1・2<スーパーCAI>
かんじのえ本<かんじのえほん> 九九の練習<スーパーCAI> 絵本を作ろう!<タウンズギア> 詩<スーパーCAI>
あたたかい土地のくらし<スーパーCAI>
約数と倍数<スーパーCAI>
円と多角形<スーパーCAI>
体積と表面積<スーパーCAI>
ひきざん1年生まとめ<スーパーCAI>
小1算数検定<スーパーCAI>
九九クエスト<スーパーCAI>
小2算数検定
<スーパーCAI>
小数<スーパーCAI> 雪国のくらし<スーパーCAI> 分数と小数<スーパーCAI> 私たちの生活と政治<スーパーCAI>
小3算数検定<スーパーCAI> 図形<スーパーCAI>
資料の調べ方
表とグラフ
メートル法のしくみ
<以上、スーパーCAI>

年間時数
35
35
35
35
35
35





4−3 資料
★コンピュータを使った授業内容★
第5週 5月6日(月)〜5月11日(土)
1、各学年の内容
<1年から3年生>

<4年生>

<5年生>

<6年生>

※各学年で年間指導計画の方ご検討よろしくお願いします。



資料

コンピュータ便り
第21週 8月19日(月)〜8月24日(土)
<2学期がスタート!!>
 楽しかった夏休みも終わり2学期が始まりました。2学期になりコンピュータ便りの内容も一新。今までのように授業内容、時間割の他に、先生方に他の学年の様子を知っていただいたり、コンピュータについてのワンポイントアドバイスなどバラエティに富んだものとしていきたいと思います。ご期待ください。

<1年生>

<2・3年生>

<4年生>

<5年生>

<6年生>


19日
(月)
20日
(火)
21日
(水)
22日
(木)
23日
(金)
24日
(土)
夏休み最終日

2−1 6-2社会 土曜休日
始業式 6−3 6−2 4−2

4−1 4−3 1−3
5−2 6-2社会 6−1
3−1 5−1
3−2
6-2社会 係会
児童会



<パソコンナビゲーター>
パソコン等の話題を紹介します!!
 コンピュータについてコンプレックスを持っている人は多くいます。なぜコンプレックスを持つのかと言えば、理由は2つあります。一つは操作そのもの、もう一つは専門用語です。
 専門用語についておもしろい話がありますので紹介します。
[その1]「モスドス・・・?」
あるパソコンメーカーのお客様窓口に電話がかかってきた。
「あのう、モスドスについて聞きたいですけれど」
「モス、ドスですか?」
「そう、モスドスです」
「もしかして、それはMS−DOS(エムエスドス)と書いてありませんか?」
「そうです」
「それはエムエスドスと読むんですよ!」
「へえ・・・」
<MS−DOSとは、いろいろなソフトを動かすための元になるソフト>

[その2]「ウィンドウズ95」
 あるパソコン教室にて初心者コースの受講者(40代男性)とインストラクター(20代女性)の会話
「あ、あのお・・・ウィンドウズ95って何?」
「・・・」
突然の質問に驚いたインストラクターの顔を見て受講者は動揺し
「ま、窓が95あること?・・・じゃないですよね」
「・・・うん」
<ウィンドウズ95とは、いろいろなソフトを動かすための元になるソフト>

 これらは笑うに笑えない一例です。でも聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥です。言葉などでコンプレックスなど持たないで気軽に子どもたちと共にコンピュータに親しむことができるようこのコーナーがお役に立てるよう努力していきます。乞うご期待!!


パソコン通信

第36週 12月16日(月)〜12月21日(土)
<インテリジェントスクール>
 今週視察に行って来た富山県滑川市(なめかわし)にある滑川中学校は、文部省の指定を受け、平成5年より今後の情報化社会における学校=インテリジェントスクールとしてスタートしました。ネットワーク化された各教室、あらゆる所に設置されているコンピュータ電話のジャックもコンセントやアンテナ端子と一緒に各教室などに設置されているなどまさに「未来の学校」という感じです。
 新しい学習指導要領になって自ら学ぶ意欲と社会の変化に対応できる能力の育成を求められています。授業形態も黒板に向かって行う一斉指導の形から変わっていかなければならないわけで、この学校での実践は、その先駆けとなるものだと思います。
 今後何十年後に滑川中学校のように学校が変わるのかそれはわかりませんが、もしそうなった場合、今の学校とはかなり変わることは確かだと思いますし、我々教師も変わっていかなければならないことを痛感しました。

<1年生>

<2年生>

<3年生>

<4年生>

<5年生>

<6年生>

[時間割表]

16日
(月)
17日
(火)
18日
(水)
19日
(木)
20日
(金)
21日
(土)

5−2 2−2 2−1 6-2社会
1−2 5−1 1−1
4−2 3−1
4−1
6−3 4−3 1−3
個別懇談会 個別懇談会 6-2社会 6−1 3−2
出張 6−2

職員会


※今週は5−2は火の1時間目、5−1は火の2時間目、2−2は水の1時間目、3−2は金の4時間目、3−1は土の1時間目へ変更になっています。
 先週は、留守をし各先生方で進めていただきありがとうございました。



<パソコンナビゲーター>
 ボーナスも出て年末商戦も真っ盛りですね。特に電化製品はものすごく、キーワードは「デジタル」です。今回目玉となっているのが、デジタルカメラ、DVD、パーフェクトTVです。(携帯電話、PHSも忘れてはいけません)各メーカーが競って力を入れている製品ばかりです。しかし、まだ詳しい人たちだけのものであり、一般的に普及するにはもう少し時間がかかりそうです。詳しく言えば、まだ開発されたばかりでありもっと使いやすかったり、よい機能が付き便利になったり、費用も安くなったりするには時間がもう少しかかるということです。しかし、これらのものも数年後には、今のビデオデッキやカメラのようになると思いますから、今から少しずつ知っていく必要がありそうですよ。